REVOLVE 話題の最新トレンド&カルチャー・芸能ニュースを随時更新
2026年10月22日 更新
Fumikatsu 注目特集

「しています」は目上の人に失礼?「しております」の違いと正解敬語

目次
[ 非表示 ]

    日々の業務メールやチャットツールで、無意識に「進捗の確認をしています」「資料を作成しています」と送っていませんか。文法上「しています」は丁寧語として成立していますが、状況や相手の立場によっては「どこか馴れ馴れしい」「敬意が足りない」と受け取られてしまう落とし穴が存在します。

    リモートワークやビジネスチャットが定着し、テキストコミュニケーションのスピード感が重視される今だからこそ、言葉遣いひとつで信頼関係が大きく左右されます。本稿では、「しています」と「しております」の決定的な違いから、目上の人や取引先に使えるスマートな言い換え表現、現場で役立つビジネスメール例文まで、プロの視点で徹底解説します。

    📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
    • 要点1:「しています」は丁寧語であり文法的な誤りではないが、目上の人や社外に対しては謙譲語の「しております」を使うのが鉄則。
    • 要点2:主語が「自分」か「相手」かによって選ぶべき敬語(謙譲語・尊敬語)が根本から異なる。
    • 要点3:「いたしております」は過剰敬語になりやすいため、基本は「しております」への言い換えが最もスマートで好印象。

    【結論】「しています」は目上の人に使える?失礼とされる境界線

    し てい ますの関連写真・ビジュアル
    【画像】し てい ます 関連ショット

    結論から申し上げますと、「しています」は「する」+接続助詞「て」+補助動詞「いる」+丁寧の助動詞「ます」で構成された正当な「丁寧語」です。決して間違った日本語ではありません。

    同僚や後輩との会話、あるいはある程度気心の知れた直属の先輩との日常的なやり取りであれば、「今、確認しています」と伝えても問題視されるケースは少ないでしょう。しかし、社外のクライアントや役員・上司などの目上の人に対して使うと、相手への敬意が不足している印象を与えてしまいます。

    なぜなら、ビジネスにおける「敬意の標準」は、自分の行動をへりくだる「謙譲語」にあるためです。丁寧語は「言葉遣いを丁寧に整える」機能しか持たないため、相手を立てるニュアンスが弱く、取引先へのメールで「準備しています」と書くと、やや事務的で距離感が近すぎる響きを残してしまうのが実情です。

    「しています」と「しております」の決定的な違い|丁寧語と謙譲語の構造

    し てい ますの様子・注目ショット
    【写真】し てい ます 近影・注目カット

    両者の最大の違いは、敬語の分類にあります。「しています」が丁寧語であるのに対し、「しております」は自分を低くして相手を立てる謙譲語(丁重語)です。

    補助動詞である「いる」を謙譲表現の「おる」に変化させ、丁寧語の「ます」を接続することで、「しております」という表現が成立します。

    • しています(丁寧語):話者が聞き手に対して丁寧に述べる表現(対象を高める力は弱い)。
    • しております(謙譲語):自分の動作をへりくだることで、聞き手や話題の相手への敬意を示す表現。

    例えば、クライアントから「例の案件の進み具合はどうですか?」と問われた際、「現在、調査しています」と答えるよりも、「現在、調査しております」と返答する方が、相手への敬意が明確に伝わり、ビジネスパーソンとしての信頼感が高まります。

    相手の動作か自分の動作か?現在進行形の敬語言い換えマップ

    し てい ますの報道・詳細資料
    【資料】し てい ます 報道・メディア記録

    ビジネスシーンで現在進行形の敬語表現を使う際、最も注意すべきなのは「その行動をしている主語は誰か」という点です。主語を取り違えると、重大な敬語の誤用につながります。

    状況に応じた正しい言い換えパターンを整理しました。

    元の表現(しています)自分の動作(謙譲語)相手の動作(尊敬語)
    〜をしています〜をしております / 〜いたしております〜をなさっています / 〜されていらっしゃいます
    知っています存じております / 存じ上げておりますご存じです / ご存じでいらっしゃいます
    見ています拝見しておりますご覧になっています / ご覧になられています
    聞いています伺っております / 拝聴しておりますお聞きになっています
    待っていますお待ちしておりますお待ちになっていらっしゃいます

    特に注意したいのが、上司や取引先の動作に対して「課長もその件をご存じしていますか?」などと言ってしまうケースです。相手の動作には「ご存じですか」「把握されていらっしゃいますか」といった尊敬語を当てはめるのが正しいマナーです。

    【実務でそのまま使える】ビジネス敬語の状況別使い分け&メール例文

    実務の現場ですぐに応用できるよう、シチュエーション別のメール例文を用意しました。コピペして文脈に合わせて調整可能です。

    1. 社外クライアントへ進捗・対応状況を報告する場合

    社外宛てでは「しております」を軸に据え、丁寧かつ誠実な進行状況を伝えます。

    件名:【進捗報告】〇〇プロジェクトのデザイン進捗につきまして
    〇〇株式会社
    営業部 佐藤様

    いつも大変お世話になっております。株式会社〇〇の田中です。

    ご依頼いただきましたトップページのデザイン修正ですが、現在担当チームにて最終調整を行っております。
    本日17時までには初稿をお送りできる見込みでございます。

    恐れ入りますが、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。

    2. 社内の上司へ業務報告や相談をする場合

    上司への報告でも、公式なメールや日報では「しております」を用いると引き締まります。

    件名:【日報】本日の業務進捗および明日の予定(田中)
    高橋課長

    お疲れ様です。田中でございます。
    本日の業務進捗を下記の通りご報告いたします。

    ・A社向け提案書の作成:80%完了(現在、数値データの検証をしております)
    ・B社からの問い合わせ対応:完了

    提案書のドラフトが完成次第、確認をお願いしたく存じます。
    引き続きよろしくお願いいたします。

    3. ビジネスチャット(SlackやTeams)での簡潔な返信

    スピード重視のチャットでは、長文になりすぎない自然な言い換えが重宝します。

    • 「かしこまりました。ただいま確認しております。」
    • 「資料のご共有ありがとうございます。内容を拝見しております。」
    • 「先方に確認の連絡を入れておりますので、回答があり次第共有いたします。」

    やりがちな敬語の誤用と「いたしております」の落とし穴

    「しています」をより丁寧にしようとするあまり、かえって不自然な日本語になってしまうケースが散見されます。代表的な誤用例を確認しておきましょう。

    「いたしております」の使いすぎ・二重敬語に注意

    「いたす(謙譲語)」+「おる(謙譲語)」+「ます(丁寧語)」が合体した「いたしております」は、文法的に謙譲語が重複した過剰敬語とみなされる場合があります。

    間違いとまでは言い切れないものの、多用すると「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」に聞こえたり、文章が重苦しくなったりします。一般的なビジネス文書であれば、「しております」で十分な敬意が伝わります。

    「〜させていただいております」の乱用

    近年特に目立つのが、「現在、担当させていただいております」「確認させていただいております」という表現です。「させていただく」は本来、「相手の許可を得て」「自分が恩恵を受ける」場面で使う言葉です。

    通常の業務遂行であれば、「担当しております」「確認しております」と端的に表現する方がスマートで好印象を与えます。

    【「しています」の敬語】に関するよくある質問(FAQ)

    Q1:社内チャットで上司に「対応しています」と返すのはマナー違反ですか?
    A1:完全なマナー違反ではありませんが、上司との距離感によって判断が分かれます。緊急時の短いラリーなら許容されるケースも多いですが、基本的には「ただいま対応しております」と返答するのが確実でスマートです。

    Q2:「しております」と「いたしております」はどちらを使うべきですか?
    A2:実務では「しております」を標準として使うことを推奨します。「いたしております」は謝罪文や格式高い挨拶状など、最上級の改まった場面に留めるのが自然です。

    Q3:就職活動の面接で「〜を勉強しています」と言っても大丈夫ですか?
    A3:面接の場では「〜を勉強しております」または「〜について学んでおります」と言い換えるのが望ましいです。謙譲表現を自然に使える姿勢は、面接官にビジネスマナーの基礎が身についている好印象を与えます。

    まとめ:状況に合わせた敬語の使い分けで信頼されるビジネスパーソンへ

    「しています」という言葉は、日常会話やフランクなやり取りには適しているものの、ビジネスや目上の人とのコミュニケーションにおいては「しております」への言い換えがベストな選択肢となります。

    敬語の目的は、単にルールを守ることではなく、「相手に敬意を払い、円滑な関係を築くこと」にあります。主語が誰であるかを常に意識し、丁寧語・謙譲語・尊敬語を適切に使い分けることで、テキスト越しの信頼感を一段と高めていきましょう。 (出典: し てい ます(Yahoo!ニュース))

    吉田 さくら (Sakura Yoshida)

    SEOライティングとマーケティング戦略の専門家。分かりやすい解説記事で定評があります。